[7974]任天堂 中間報告書の言葉の変化に見るIP戦略の進化(個人的考察)

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■はじめに
 2025年12月に届いた第86期中間報告書を読んでいて、
 古川社長メッセージのニュアンスが、
 6月の株主総会で聞いた内容と少し変わっているように感じました。

 任天堂ファンとして「おっ?」と思ったので、
 今回は 「言葉の変化が示す方向性」を中心に、個人的に考察してみます。
 ※任天堂ファンのただの独り言です。

保有状況
 買付日 : 2025/02
 数量 : 100
 取得単価 : 10,250円

 2025年2月まで数株だけ持って監視していたのですが、
 株価がどんどん上昇。
 「このままでは単位株が永遠に買えない…」と危機感が芽生え、
 当時の少数保有分を処分して100株を購入しました。

任天堂(株)(東証PRM、7974)の主な指標(2025/12/15現在)
 ● 株価 :11,495円
 ● PER :36.66倍
 ● PBR :4.75倍
 ● ROE :12.96%
 ● 1株配当(予想):181円
 ● 配当利回り(予想): 1.57%
 ● 時価総額:14兆9,284億円

文言比較:第85期 → 第86期で何が変わった?(抜粋要約)
 ◆第85期中間報告書(2024/11/29)
 「どなたにでも直観的に楽しんでいただける任天堂独自の遊びを提供」
 「ゲーム専用機ビジネスを経営の中核」
 「ゲーム専用機ビジネスを活性化させるため、任天堂IPに触れる人口の拡大が基本戦略」

 ◆第86期中間報告書(2025/11/28)
 「世界中のお客様に ユニークな娯楽 を届けることに挑戦し続ける」
 「ゲーム専用機ビジネスを中核とする」という表現が消える

※2025/6株主総会の時点では、古川社長が第85期の内容を仰っていました。

この変化が意味していそうなこと(個人的考察)
 文言の変化をざっくりまとめると、
 ●「遊び」 → 「ユニークな娯楽」へ
 ●「ゲーム専用機が中核」 → 文言からは外れる

 という流れになっています。
 これは、
 「IPを遊ぶ会社」 から 「IPを体験する会社」へ
 ゆっくり軸足を広げようとしているのでは?
 と感じました。

 現在は売上の9割以上がゲーム専用機ビジネスですが、
 映画(マリオ映画の成功)、テーマパーク、グッズ、イベントなど
 「非ゲーム領域」を並行して伸ばしていく動きが加速している印象があります。

 ゲーム中心の会社から、
 任天堂IPを軸に幅広い体験を提供するエンタメ企業へ
 そんな未来像をにじませる文言変更に見えました。
 
今後の注目ポイント
 ●ゲーム専用機ビジネスの持続的拡大
 ●映像・リアル展開(映画・USJ・グッズ)などIP活用の加速
 ●Switch2の位置づけやメッセージ(性能より「任天堂がどう扱うか」がポイント)
 ●IR資料の言葉の変化(ここに会社の意識が表れる)

まとめ:文言の裏にある任天堂の未来像
 企業が使う言葉は、その時点での姿勢や戦略を端的に映すことがあります。

 今回の文言変更は、
 任天堂が「ゲーム会社」という枠を少しずつ外し、
 「IPを核とした総合エンターテインメント企業」として
 進化していく途中経過なのかもしれません。

 「ゲーム専用機ビジネスを中核とする」という表現が消えたことについて、
 「Switch2が失敗した時の保険か?」と邪推する人もいるかもしれませんが、
 私は逆だと捉えています。

 『ハードウェアはあくまでIPを届けるための最強のパイプライン(土管)であり、
 目的そのものではない』

 という、任天堂の究極の自信の表れではないでしょうか。
 Switch2というハードの性能競争ではなく、そこで動くIP体験で勝負する姿勢が、
 この文言変更に込められている気がします。

 個人的には、任天堂がどんな「ユニークな娯楽」を
 これから見せてくれるのか、静かにワクワクしています。

 皆さんは、この変化をどう読みますか?

※本記事は特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。
 投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。

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