結論:割安・成長・財務健全の三拍子がそろった、長期保有向きの優良銘柄。
業績の伸び、増配、財務の強さいずれも安定しており、今後の成長ストーリーも期待できます。
■保有状況
買付日 : 2023/01
数量 : 1000(※400は旧NISA)
取得単価 : 1,085.5円
■会社概要
サンフロンティア不動産は、不動産のリプランニング(再生)を主力とし、
不動産サービス事業、ホテル・観光事業などを展開しています。
不動産事業は主に東京23区を中心に展開し、ホテル事業は全国に広がっています。
同社は「利他」の精神を企業理念に掲げ、
京セラ創業者・稲盛和夫氏の提唱するフィロソフィ経営とアメーバ経営を実践。
社員一人ひとりが経営者意識を持ち、組織全体での価値創造を目指しています。
■サンフロンティア不動産(株)(東証PRM、8934)の
主な指標(2025/12/5現在)
● 株価 :2,313円
● PER :7.24倍
● PBR :1.03倍
● ROE :14.23%
● 1株配当(予想):76円
● 配当利回り(予想): 3.29%
● 時価総額:1,128億円
PER7倍台・PBR1倍前後の割安圏。
ROE14%台と収益性も高く、株主還元と成長性を両立した銘柄です。
■株主優待
権利確定月 3月末日
株主様ご優待割引券
100株以上 1,000円券 1枚
300株以上 5,000円券 1枚
500株以上 保有期間 3年未満:5,000円券 2枚
3年以上:5,000円券 4枚
1,000株以上 保有期間 3年未満:5,000円券 4枚
3年以上:5,000円券 8枚
※100株保有する場合:
配当 7,600円+優待 1,000円=合計 8,600円相当(利回り 約3.72%)
1,000株保有する場合:
配当 76,000円+優待 20,000円(3年未満)=合計 96,000円相当(利回り 約4.15%)
■配当金推移
| 年度 | 中間(円) | 期末(円) | 合計(円) | 配当性向(%) |
| 2017年3月期 | 0 | 30 | 30 | 19.9% |
| 2018年3月期 | 0 | 33.5 | 33.5 | 20.0% |
| 2019年3月期 | 0 | 38.5 | 38.5 | 21.3% |
| 2020年3月期 | 0 | 42 | 42 | 19.2% |
| 2021年3月期 | 0 | 42 | 42 | 47.9% |
| 2022年3月期 | 21 | 23 | 44 | 28.9% |
| 2023年3月期 | 23 | 25 | 48 | 20.1% |
| 2024年3月期 | 26 | 32 | 58 | 23.6% |
| 2025年3月期 | 33 | 33 | 66 | 22.6% |
| 2026年3月期(予) | 38※ | 38 | 76 | 23.8% |
※2026年3月期中間期は実績
配当金は、同額維持となった2021年3月期を挟みつつも、
13年連続の増配予想となっています。
コロナ禍で利益が減少した2021年も減配せず据え置きを
選択した姿勢から、株主還元への強い意志が感じられます。
株主還元の基本方針:
①長期的かつ安定的な利益還元に努める
②将来の成長に向けて積極果敢に挑戦する投資資金を確保する
③財務基盤の安定性を維持する
■業績推移
| 年度 | 売上(億円) | 営利(億円) | 当期利益(億円) |
| 2017年3月期 | 404 | 93.8 | 64.5 |
| 2018年3月期 | 475 | 112 | 74.2 |
| 2019年3月期 | 533 | 133 | 87.8 |
| 2020年3月期 | 732 | 166 | 107 |
| 2021年3月期 | 596 | 79.1 | 42.7 |
| 2022年3月期 | 713 | 121 | 74.2 |
| 2023年3月期 | 828 | 149 | 116 |
| 2024年3月期 | 799 | 176 | 119 |
| 2025年3月期 | 1032 | 213 | 142 |
| 2026年3月期(予) | 1170 | 238 | 155 |
売上・利益ともに概ね右肩上がりで推移。
コロナ禍で一時的に減益となった2021年3月期を除けば、
安定した成長を継続しています。
同社はROE14%以上を目標に掲げており、
2012年3月期以降、概ねその水準を維持。
収益性の高さが際立っています。
社員一人ひとりが採算意識を持つアメーバ経営だからこそ、
高い利益(高ROE)を叩き出せていると思っています。
■中長期目標(中期経営計画より)
| 目標年度 | 売上高(億円) | 経常利益(億円) |
| 2028年3月期 | 1,350 | 270 |
| 2035年3月期 | 3,000 | 600 |
中長期での成長ポテンシャルも高く、積極的な投資と
再開発案件の積み上げが進んでいます。
■2026年3月期 第2四半期(2025年11月10日発表)
●売上:前年比 +58.3%
●営業利益:前年比 +110.8%
●純利益:前年比 +103.3%
前期は物件売却が第4四半期に偏重していた影響もあり、
今期は前倒しでの進捗が好調。
通期計画に対しても順調な滑り出しです。
■財務状況(2025/03期)
●自己資本比率:46.8%
●総資産:2,182億円
●純資産:1,059億円
●有利子負債:925億円
自己資本比率は46.8%と、不動産業界の平均(約30%)を
大きく上回っており、金利上昇局面でも耐久力があると見ています。
また、賃貸不動産の含み益は約33億円とされており、
これは帳簿価格に反映されていない潜在的な価値です。
PBRは簿価ベースで算出されるため、
実態としてはもう少し割安感があると思われます。
■注意点
●ホテル事業は景気による稼働率の影響を受けやすい
●物件売却タイミングで四半期業績がブレることがある
●不動産市況や金利動向の影響は一定受ける
リスクはあるものの、長期視点では十分許容範囲と感じています。
■投資判断とまとめ
サンフロンティア不動産は、これまでの堅実な成長実績に加え、
今後もさらなる飛躍が期待できるポテンシャルを持った企業です。
業績・配当ともに右肩上がりで、財務も健全。
中長期の成長戦略も明確で、安心して保有できる銘柄だと感じています。
今後の増配にも期待しつつ、株主優待も活用して、
楽しみながら応援していきたいと思います。

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